コンビニ印刷vsネット印刷の検証
コンビニ印刷で検証をしました
大手コンビニエンスストアとポスターチャンネルの印刷を行って、比較してみました。
今回はそのメリット・デメリットについて解説します。但しトータルの優劣はあくまでお客様のニーズによって変わります。ですので、印刷を選ぶ際の参考となればと思います。
コンビニ印刷vsネット印刷 基本仕様の比較
前提として
1.A3ポスター印刷としての比較
2.同じデータで印刷
3.RGB印刷(JPEG画像を使用)
以上となります。
これによって印刷された出力が右の写真となります。
上:コンビニ印刷
下:ポスターチャンネルのポスター印刷
仕上がりとしての感想
色については、当然ポスターチャンネルが綺麗です。印刷の解像度(ppiではなくdpi)の違いを感じました。
ですので、クオリティーからの評価では、圧倒的にポスターチャンネルでしょう。(右の写真参照)
しかし、コンビニ印刷の最大のメリットの1つである「コスト」の良さを感じました。1枚100円だからです。
スマホと画像データがあれば簡単に印刷できます。
機械の操作やコンビニまで出向く手間はありますが、手軽さは秀逸ですね。この点において、お客様のニーズが別れると思います。
「ネット印刷」と「コンビニ印刷」特に違う仕様を解説
上記の表が、簡単に違いを表したものです。
実際同じデータで、出力して感じた事は以下に箇条書きとしました。
コンビニ印刷
・普通用紙(コピー用紙)のため、折り線や、少しの水でも「シワ」になりやすい。
・四辺に印刷されない「白」が出る。
・コンビニの印刷機(複合機)の画面が意外と分かりやすい。
・印刷と価格のコスパは秀逸。
・企画書/プレゼン資料/掲示板に掲載など。簡易な用途に最適。
・A2サイズなどもう少し大判があればと思う。
ポスターチャンネル(マット紙/マットラミネート)
・発色が綺麗。黒も深みがある。
・用紙にある程度の厚みがあるため、折り線が出にくく、パウチ加工で耐水性にも強くなります。
・印刷物が出荷されるまで3日掛かる。
・印刷と価格のコスパは用途によりますが、長期使用ができるため、優秀です。
・ポスターとしての掲示で使うのが基本。
・A3からの注文のためB4以下は印刷を行っていない。
「ネット印刷」とニーズが違う「コンビニ印刷」
上記の通り、コンビニ印刷は、ポスターチャンネルのようなネット印刷とは、使い方が違っていると考えます。
コンビニの場合、全国どこでも印刷が可能。そんな手軽さが強みですね。
出張先で資料を出力したい時に使えたり、町内会で掲示したい時には簡易で便利でしょう。色合いに重点を置いていないので、ネット印刷とコンセプトが違っています。
対して、ネット印刷に求められる事として、まず色合いですね。
トナーを使うコンビニ印刷に比べ、高品質インクのネット印刷は発色、色の再現性に大きな違いが出ます。そのため、クオリティーの高さにニーズがあります。
コンビニ印刷vsネット印刷 まとめ
コンビニ印刷は、ネット印刷とは方向性・ベクトルが少し違うと感じました。
コンビニ印刷を例えば、店舗のポスターや趣味で描いたデザイン・イラストを掲示するのであれば、そのままの使用はおすすめしません。劣化しやすいからです。
その場合、家電量販店等で売られている、パウチ加工機とパウチフィルムを購入し、使うと良いでしょう。店舗の掲示物としては、A3サイズは少し小さいですが。
クオリティーや長期使用をご希望の際は、ネット印刷の「ポスターチャンネル」までご注文ください。
A3サイズより大きな印刷も可能で、ラミネートを行えば、長期の使用もできます(UVカットを行うため)。
屋外で使用の際は、パウチ加工でもある程度の期間ご使用いただけますが、合成紙をおすすめします。樹脂素材の紙なので、水の影響を受けません。選挙ポスターなどが合成紙ですね。
目的によって、「コンビニ印刷」と「ネット印刷」のどちらを使うか変わりますが、オフセット印刷を除けば、2つに共通しているのは、「1枚から印刷できる」事でしょう。