ポスター印刷に最適なサイズ
ポスター印刷に最適なサイズと用途選びのコツ
ポスターを使って効果的にメッセージを伝えるためには、デザインだけでなく、サイズ選びも重要です。
これまで、何度かサイズについて解説してきました。今回はポスターに注目して解説を行います。
適切なサイズのポスターを選ぶことは、掲示場所や目的に応じて人の目を引く効果を生み出すでしょう。
この記事では、ポスターの主なサイズの特徴と用途についてご紹介し、効果的なサイズ選びのコツを解説させていただきます。
[ポスター印刷]ポスターサイズとその特徴
ポスターにはさまざまなサイズがありますが、一般的に日本でよく使われるものはA判シリーズ(A3、A2、A1など)とB判シリーズ(B3、B2、B1など)です。定型サイズですね。 それぞれのシリーズには異なる特徴があり、サイズごとの効果的な活用方法を知ることで、ポスターの持つメッセージがより効果的に届くようになります。
[A判シリーズ]小さなスペースに適した汎用サイズ
A判シリーズは、用紙サイズとしても馴染み深く、特にオフィスや家庭でもよく目にするサイズです。
一般的に、A判シリーズは以下のような用途に適しています。
A3サイズ(297×420mm)閲覧距離 1m
A3は、小規模な店舗の告知やカフェのメニュー、チラシ代わりの案内など、近距離で見る用途に適しています。
コンパクトなサイズで、内容をぎゅっと凝縮したデザインが求められます。
小さめの掲示スペースでも邪魔にならないため、比較的目線の低い位置に設置することが多いです。
A2サイズ(420×594mm)閲覧距離 2m
A2は、店内のポップや商品説明、駅や商業施設の壁などに適したサイズです。
A3よりも視認性が高いため、情報量を多めに載せることが可能です。
特に、写真や大きな文字を使ってインパクトを与えたいときに適しています。
A1サイズ(594×841mm)閲覧距離 3m
A1は、イベント会場の案内ポスターや学校の掲示板など、比較的広いスペースに掲示する場合に適しています。
遠くからでも目立ち、内容がしっかり伝わるサイズです。
人の目を引きたいメッセージや画像を中央に大きく配置し、詳細な説明を補足として入れるレイアウトが効果的です。
A0サイズ(841×1189mm)閲覧距離 4〜5m
A0は、国際規格のA判の中で最も大きなサイズです。その圧倒的な大きさから、遠方からでも視認性が高く、展示会の大型パネルや駅や街頭での広告など、多くの人に見てもらいたい際に効果を発揮します。
A0ポスターは、視覚的なインパクトを最大限に引き出すことができるため、商品やサービスの宣伝、イベントの告知など、幅広い用途に活用されています。
[B判シリーズ]広告や展示会にぴったりの大型サイズ
B判シリーズは、A判シリーズよりもやや大きめで、視認性がさらに高くなるため、より多くの人の目に留まりやすいサイズです。 街中の広告や展示会場で多く使われるB判シリーズは、以下のような場面で効果を発揮します。
B3サイズ(364×515mm)閲覧距離 1m
B3は、駅やコンビニなどの掲示板でよく見られるサイズです。
比較的小さめながらも視認性が高く、限られたスペースでも目立ちます。
電車の車内広告や店内ポップとしても使用されることが多く、通行人の目を引きやすいサイズです。
B2サイズ(515×728mm)閲覧距離 2m
B2は、広告ポスターの標準サイズとも言われ、駅や公共施設での掲示に広く使われています。
視認性が高く、通行人の目を引くことができるため、イベントやキャンペーンなど多くの人にアピールしたい場面での利用が効果的です。
B1サイズ(728×1030mm)閲覧距離 3m
B1は、屋外広告や大型の展示会ポスターに適しており、遠くからでもしっかりとメッセージが伝わります。
B2よりもさらに視認性が高く、大規模なイベントの案内や店舗の外壁に掲示されることが多いです。
ダイナミックなデザインが可能で、インパクトを求める場合に最適です。
B0サイズ(1030×1456mm)閲覧距離 5m以上
B0は、日本の規格のB判の中で最も大きなサイズです。
A0に比べて縦長な形状が特徴で、ポスターカレンダーやマップなど、縦長のデザインを生かした用途に適しています。
また、展示会やイベントでの大規模な視覚表現にも活用され、A0ポスターと同様に、視覚的なインパクトを与えることができます。
但し、安易に掲示できるサイズではないため、場所を選びます。
[ポスター印刷]ポスターサイズ選びのポイント
ポスターサイズを選ぶ際には、掲示場所や用途、ターゲットの視線を意識することが重要です。
ここでは、サイズ選びで考慮すべきポイントをいくつか挙げます。
1. 掲示場所の広さと距離を考慮する
掲示する場所の広さや、ターゲットがどれくらいの距離からポスターを見るかを考えることが重要です。
狭いスペースや目線の高さが低い場所ではA3やB3が適しており、広い場所や遠くからも見える必要がある場合はA1やB1が適しています。
掲載場所に十分な面積があればA0やB0でも。
また、ポスターが掲示される背景に色がある場合、対照的な色のデザインを選ぶことで視認性が向上します。
2. 情報量に合わせたサイズ選び
掲載する情報量もサイズ選びの重要なポイントです。
写真やイラストが中心で文字数が少ない場合はA3やB3が十分ですが、詳細な説明や多くの画像を載せたい場合はA2やB2以上のサイズが推奨されます。
情報量が多いと文字が小さくなりがちですが、大きなサイズにすることで文字の視認性も高まります。
3. 使用シーンやターゲットの動線を考慮する
ポスターを掲示する環境によってもサイズの適正が変わります。
電車やバスの中、バス停など人が立ち止まる場所ではB3やA3が効果的です。
目線が近く、掲載されている文章も読んでもらいやすいです。
また、駅構内や通路など人が通り過ぎる場所にはB2やA1が適しています。
大きなキャッチコピーやビジュアルで、ある程度の距離があっても「気づき」を与えます。
ターゲットがポスターを見るタイミングや動線を想定することで、より効果的なサイズを選べます。
4. インパクトを重視する場面では大型サイズを選択
商品の販促やイベント告知など、インパクトを与えたい場合には、大きなサイズのポスターが効果的です。
A0〜B0のポスターは、大胆なデザインやキャッチコピーで視線を引きつけることができ、人々の印象に残りやすくなります。
大判のため場所を選びますが、掲載物としては効果大です。空間ごと変えることができます。
[ポスター印刷]実際のシーン別サイズ選びの例
以下に、具体的なシーンにおけるサイズの選び方をいくつか紹介します。
飲食店やカフェの店内案内
飲食店やカフェのテーブル横や入口近くには、A3サイズのメニューやイベント告知が適しています。
お客様が手軽に見やすいサイズで、スペースを取りすぎないため、店内の雰囲気を壊さずに情報を提供できます。
期間限定商品の告知のみでまとめるとか、情報量は少なく、タイトルや商品写真、金額や期間などは大きめが向いています。
駅構内や公共施設の広告
人が多く集まる駅構内や公共施設の掲示にはB2サイズ、A1サイズが効果的です。
遠くからでも視認性が高く、多くの人にアピールすることができます。
期間限定のイベントや地域の情報告知など、注目度を高めたいポスターに最適です。
近寄って見る事ができる場所では、多少小さい文字でも問題ありませんが、通行中に見る(立ち止まらない)場合は、情報を分かりやすくまとめ、距離があっても認知できる工夫が必要ですね。
展示会や学会の案内
展示会や学会では、大きなサイズのポスターが主流です。
ブース内の説明や会社紹介としてはA1サイズが多く使われ、さらに遠くからの目印としてB1サイズを利用することで、参加者の目に留まりやすくなります。
大きなホールでは、A0やB0もでもいいかも知れません。
デジタル機器と組み合わせて、効果的なイベントを企画してみましょう。
商店街やショッピングモールでの販促
商店街やショッピングモールの通路沿いには、B3サイズのポスターが使われることが多いです。
商品情報やセール告知に適しており、通行人の目に入りやすく、購買意欲を高める効果が期待できます。
しっかり見せる場合はA2やB2サイズです。
ポスターでもいいのですが、パネル印刷でイーゼルに置いて掲載するなど、セールスプロモーションの一貫として活用してみてはいかがでしょうか。
[ポスター印刷]最適なサイズ まとめ
ポスターのサイズは、メッセージを効果的に伝えるための重要な要素です。 掲示する場所や視認距離、掲載情報の量、ターゲットの動線を考慮してサイズを選ぶことで、ポスターの持つ力を最大限に引き出すことができます。 適切なサイズと用途を選んで、認知(気づき)をしてもらうポスターを作成いたしましょう。