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ドミナントトーン配色を解説

調和を生む多色配色〜ドミナントトーンで統一感を〜

ポスターチャンネルへご入稿されるポスターやパネルのデザイン制作には、デザインの要素として「色の調和」が非常に重要ですね。 その中でも「ドミナントトーン配色」は、多色使いでも統一感を保つための有効な方法として注目されています。「ドミナント」とは、「支配的な」の意味。
この手法では、異なる色相を使いながらも、共通のトーン(色調や明度)を基盤にすることで、デザイン全体がバラバラにならず、統一された印象を与えることができます。
今回の解説では、ドミナントトーンを解説いたします。配色の参考になれば幸いです。

ドミナントトーンとは?

ドミナントトーンとは

ドミナントトーンとは、複数の色を使う場合において、色相は異なっても同じ明度や彩度の範囲内で色を選ぶことを指します。これにより、派手になりすぎないバランスの取れたデザインを実現します。
例えば、イベントポスターや展示会の案内の際、元気で明るい印象を与えたい場合は高明度・高彩度のトーンを基調とし、複数のビビッドカラーを組み合わせると統一感が出ます。
逆に、シックで落ち着いた印象を与えたい時は、低明度・低い彩度のトーンで深い色合いを選ぶと効果的です。

多色使いでも安心の配色法

多色使いでも安心の配色法

ポスターチャンネルでは、幅広い色表現が可能な10色インクを使用しており、微妙な色のニュアンスも再現できます。 多色使いをする際、ドミナントトーンを意識することで、視覚的に心地よいデザインを作り出すことが可能です。
特に、ポスターチャンネルの光沢紙や半光沢紙を使用する場合は、色の発色が非常に鮮やかで、トーンの統一感がより一層引き立ちます。 マット紙を使用する際は、明度を下げて、落ち着いた彩度でトーンを統一すると、上質感・高級感が出るでしょう。シックなイメージとなります。

ドミナントトーンの配色定義

1.色相を揃える。・・・暖色系/寒色系/中性色など色相を近づける。
2.明るさを揃える。・・・明度を意識する。パステル調など、統一感が出ます。
3.彩度を揃える。・・・高彩度・低彩度は意識的に近づけるように。

しかし、ドミナントトーンを意識しすぎて、デザインが単調にならないようにしましょう。
「色相」「明度」「彩度」の配色はデザインにおいてとても重要です。ドミナントトーン配色で、デザインにおける統一感は向上します。でも、ドミナントトーン配色はデザインの過程の一つであり、それにとらわれすぎないように注意しましょう。

配色の実例

例として、町内会のイベントや学芸会など、様々なテーマで配色が必要なシーンがあります。 ここでは、元気な雰囲気を伝えたいなら、黄色やオレンジ・赤など高明度の色を基調にし、トーンを揃えた青や緑を加えると、にぎやかさを保ちながらも調和の取れた印象になります。 色相はバラバラでも複数の色が、全体に混ざると、不思議と色の調和が取れます。
一方、学会やビジネス向けのポスターでは、深みのある色を使うことで、信頼感や品格を表現することができます。また、キーカラーがあれば、その色を中心にトーンを揃えると良いでしょう。

ポスターやパネルデザイン作成の前のデザインコンセプトにおいて、ドミナントトーン配色も考えてみるといいかも知れませんね。配色がしやすくなります。
以前のコンテンツで紹介した「色彩心理」についての記事もありますので、そちらもご参考に。

まとめ:色選びの自由度を広げるポスターチャンネル

ポスターチャンネルでは、マット紙・光沢紙などの紙媒体、パネル・シールなどの塩ビシート、そして、ホログラムなど、豊富な用紙(メディア)も揃っており、どの素材でもドミナントトーン配色の美しさを最大限に引き出すことが可能です。
また、ラミネート加工などのオプションも用意しており、ポスターの仕上がりをさらに引き立てることができます。
多色使いでも調和を大切にしたドミナントトーン配色を取り入れることで、視覚的に魅力的なポスターやパネルのデザインで、伝えたいメッセージをしっかりとサポートすることができます。
ぜひ、ポスターチャンネルの印刷で効果的なデザインを実現してみてください。