色彩心理の4つのゾーン(3)
イメージは脳の中でつくられる
色を使う目的は人の心を動かすことにあります。この事は一般的に当然のことのように認識され、色彩心理学がそれを解き明かしていると思われています。
私たちはものを見るとき、イメージで認識しています。そのあとで意味づけをしたり、関連づけをしたりしています。
イメージとは「脳内で形成される映像」のことを指し、イメージが持つ意味の解釈は小脳で行われますが、その感度は個人によって差があります。それを感性といっています。
色の感覚が個人によって異なるのは、色の持つ「視覚情報」と個人の持つ「記憶情報」が混ざり、色の感覚が引き出されます。
[色彩心理の4つのゾーン]配色は、デザイナー次第です
前回と同じく前提として各ゾーンは、下記となります。
Bゾーン(Budding=芽生え)
Gゾーン(Growth=成長)
Rゾーン(Ripen=熟す)
Wゾーン(Withering=枯れる)
以上4種類のゾーンです。
同じカラーチャート内の色で、同じテーマでによるデザインを作成しても、デザイナーによって、仕上がりは異なります。デザイナーの感性で違いがでるからです。
カラーチャートは、ある意味指標です。配色とワードを参考にしてデザインをしましょう。
[色彩心理の4つのゾーン]今回はRゾーンについて
3回目の今回は、Rゾーン(Ripen=熟す)を解説いたします。
季節は「秋」、花が実を結び、熟していく時期を示すゾーンです。たわわに実る果実、豊潤さが感じられます。
人でいうなら成人した時期に当たります。エネルギーがあり、経験も増えて、活発です。
[色彩心理の4つのゾーン]まとめ
今回は、Rゾーンの区域のカラー構成でした。全体的に成熟さがあり、そして強めの色がエネルギーを感じさせるそんな配色ですね。
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