ポスター印刷のパウチを解説

発注前に確認しておきたいこと

印刷や仕上がりのトラブルの回避策

ポスターやパネル印刷、シール印刷は、イベントや広告など様々な場面で利用されるアイテムです。
しかし、せっかくデザインを作成しても、印刷や仕様のトラブルによって台無しになってしまうこともあります。そこで今回は、発注前に確認しておきたい「トラブルの回避策」についてご紹介します。

トラブル回避1:使用される環境に合った仕様?

トラブル回避1:使用される環境に合った仕様?

ポスター、パネル、シールでは使用環境に適した用途があります。

◎ポスターについて

ポスターは、屋内を推奨しています。但し照明(スポットライト)が直接当たる場合はグロスラミネートやパウチ加工は反射するため、気をつけましょう。
また、ラミネートはUV(紫外線)加工されていますので、ガラス窓の屋内側から外に向けて掲載する際などに、色の劣化を気にせず使えます。

屋外は、雨が直接または、比較的当たりやすい場所でのラミネートのポスターは推奨しません。背面が紙面そのまま剥き出しのため、耐水性が無く濡れるからです。
合成紙は、耐水性ですが、雨に強いわけではありません。

パウチの場合は長期ではありませんが屋外で使用できます。しかし、紫外線に耐性がありませんので、日光が当たる場所では、色の劣化が早いです。

他に屋外で使う際に適したポスターに、ターポリンポスターがあります。これは、屋外に使え、ラミネートやパウチはしません。日差しによりますが、長期で使用いただけます。紙ではありませんので雨にも強いです。ただ、写真などの再現度(解像度)は低くなります。

ポスター全般として、ターポリンポスター以外は、長期向きではありません。また、フレーム(額縁)を使用した際の場合はその説明書を参照ください。(耐水性のあるフレームもあります)

◎パネルについて

次にパネルですが、これも原則は屋内推奨です。しかし使い方次第ですが、画材店などで見かける木製イーゼルに乗せて、天候が良ければ屋外で告知も問題ないでしょう。風対策も必要ですね。
室内では、壁に貼る以外にも、パネルに穴を空け吊るしたり、紙製イーゼルを背面に貼り、卓上ツールで使えます。販促用品の部材クリップで陳列棚の上に設置もできます。工夫によって仕様用途の幅が広いのがパネルの魅力です。
また、パネルは白と黒、厚みは5mmまたは7mmを選べます。パネルの色は作品(デザイン)で決めましょう。白いデザインには白パネル。黒や暗めのデザインには黒パネルが一般的ですが、好みによります。厚みは、5mmのご注文が多いですが、印象を強く出したい時、重く見せたい(抽象的ですが)、などは7mmがおすすめです。

◎シールについて

シールについては、ステッカーのような紙製ものではなく、「塩ビシート」になります。屋外の看板、ガラス面、屋内の壁面に貼ったりします。長期使用にも向いていて、耐候性もあります。
但し、強粘着のため、剥がすと「糊」が残ります。施工業者の方が使用する素材となりますので、すぐ剥がすのを前提にはおすすめしません。数年単位で掲載する場所におすすめです。
超大判サイズで貼る場合は技術や用具が必要となります。

お客様のニーズによってツールを使い分けてみましょう。または、複数のツールを組み合わせてみてもいいかも知れませんね。ポスターチャンネルは1枚からの印刷に対応していますので、ご利用いただけやすいと思います。

トラブル回避2:デザインデータの入稿方法

トラブル回避2:デザインデータの入稿方法

印刷トラブルの多くは、デザインデータに問題があることが原因です。発注前に、以下の点を確認しておきましょう。

◎ファイル形式について

印刷会社で取り扱っているファイル形式であることを確認しましょう。一般的な形式としては、llustrator、などのベクター形式、JPEGやPNGやPhotoshopなどの画像形式などが挙げられます。
データ形式によっては、バージョンや設定が古いと印刷トラブルが発生する可能性があります。
最新バージョンを原則として使用しましょう。

◎解像度について

印刷サイズに合った解像度のデータを入稿する必要があります。解像度が低いと、画像がぼやけてしまう可能性があります。
ポスター印刷の場合は、パネル印刷、シール印刷よりも高い解像度のデータが必要となります。以前のコンテンツでも紹介しましたが、原寸サイズで300dpiあれば問題ないでしょう。


◎塗り足しついて

デザインデータは、仕上がりサイズよりも外側まで塗り足しを作成する必要があります。塗り足しがないと、断裁時にデザインの一部が切れてしまう可能性があります。
塗り足しの幅は、印刷会社によって異なる場合がありますが、ポスターチャンネルは一般的な3mmです。


◎トンボ(トリムマーク)について

トンボは、印刷位置を示すための印です。トンボがないと、デザインがずれてしまう可能性があります。
印刷会社によって異なる場合がありますが、ポスターチャンネルは一般的なトンボで問題ありません。
また画像で入稿される場合、仕上がりサイズに四辺プラス1mm拡大して断裁します。


◎カラーモードについて

印刷に使用するカラーモードは、原則CMYKモードである必要があります。
RGBモードで入稿する際、ポスターチャンネルでは、RGB印刷対応をしていますが、あくまでCMYKに比べ色域が広いからとHPでは掲載させていただいています。
ただ、RGBをそのまま印刷することは、理論上不可能です。ですので、対応する色域を外れる色味に対しては色が変わってしまう可能性があります。予めご了承ください。


◎フォントについて

Adobe Illustratorにおいて、フォントを取り扱っている印刷会社まれにありますが、正直に言えばあまりおすすめしません。バージョンやフォントのタイプで違いがでます。同じフォント名でも別のフォントと認識する場合もあります。ですのでポスターチャンネルではフォントのアウトライン化をお願いしています。
Adobe Photoshopの場合はレイヤーはすべて統合してください。


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