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合成紙はどんな紙なの?

合成紙とは?特徴と活用例を詳しく解説

ポスターやパネルなど、印刷物に使用される用紙にはさまざまな種類がありますね。ポスターの中でも、耐久性や耐水性を重視するシーンで選ばれるのが「合成紙(ごうせいし)」です。
今回この記事では、ネット印刷通販サイト「ポスターチャンネル」でも取り扱っている合成紙の特徴や用途、注意点について詳しく解説します。参考になれば幸いです。

合成紙とは?紙ではなく「樹脂」素材

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合成紙とは、木材パルプを原料とした通常の紙とは異なり、ポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂を原料にして作られた「紙のような素材」です。
一部の方には「ユポ」と言う商品名で知っている方もいるのではないでしょうか。


見た目や手触りは紙に近く、印刷適性もある一方で、水に濡れてもふやけないという性質があります。鉛筆でも問題なく書ける用紙です。

合成紙の主な特徴

・水に強い:紙とは違い、構造的に水を吸収しないため、雨や湿気に強いです。
・破れにくい:引っ張りや折りに対しても耐久性があり、破れにくい素材です。
・光沢がない:表面はマットな質感で、光沢紙のようなツヤはありません。
・インクは溶剤インクで定着:通常の染料インクではなく、屋外用に強い溶剤インクで印刷します。


これらの特徴により、合成紙は「屋外用途」や「長期掲示(条件による)」に適しています。

ポスターチャンネルで対応できるサイズ

ポスターチャンネルでは、合成紙を以下のサイズで印刷できます。


・定型サイズ:A3、A2、A1、A0、B3、B2、B1、B0


・超大判印刷:最大1200×10000mm以内(1.2m×10m)


屋外ポスターや屋外の案内板、イベント告知など、大きくて目立つ掲示にも安心して使えます。

耐候性に優れた素材+溶剤インク

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合成紙自体は耐水・耐湿性に優れていますが、印刷に使うインクの耐候性も重要です。ポスターチャンネルでは、合成紙には溶剤インク(溶剤系インクジェット)を使用しています。このインクは、紙や顔料インクよりも雨や紫外線に強く、屋外掲示に適しています。


ただし、「劣化しないわけではない」という点も押さえておきましょう。長期間日光にさらされると、どうしてもインクの色あせは起こります。超長期(1年以上)の掲示や、特に日差しが強い場所に貼る場合は、ラミネート加工(UVカット効果あり)をおすすめします。

ラミネートでさらに耐久性アップ

・UVカット効果:紫外線による色あせを軽減
・表面を保護:擦れや汚れ、指紋などから印刷面を保護
・光沢を出せる:合成紙はマット系ですが、グロスラミネートをかけることでツヤ感が出ます


光沢感が欲しい場合はグロスラミネート、落ち着いた印象にはマットラミネートを。

使用上の注意点

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合成紙は非常に万能な素材ですが、いくつかの注意点もあります。


ラミネートでさらに耐久性アップ

水に濡れても問題ない合成紙ですが、風呂場やスチームが充満するような場所では、温度や蒸気による変形の恐れがあります。高温多湿の場所ではラミネート加工を推奨しますが、設置環境によっては別素材の検討も必要です。

2. 長期掲示にはラミネート推奨

直射日光が当たる場所での長期掲示は、インクが劣化して色あせる可能性があります。1か月以上掲示する予定がある場合は、ラミネート加工を行うと安心です。


3. 紙としてのリサイクルはできない!?

自治体によって分別が違いますが、木材パルプを原料とした普通の紙ではないため、古紙として回収・リサイクルする際に「禁忌品」とみなされることが多く、他の紙と分別して処分する必要があります。場合によってはプラスチックゴミになる場合もあり。自治体に確認しましょう。

合成紙が使われる代表的な用途

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合成紙はその耐水・耐候性、強度を活かして、次のような用途でよく使われます。


● 選挙ポスターや投票用紙

雨風にさらされることが前提の屋外掲示には、耐水性と破れにくさが必須条件。合成紙が基本です。ただポスターチャンネルでは、規定が多いため、選挙ポスターは扱っていません。
投票用紙に使われる理由は、鉛筆で書けて、折り曲げても、元の形状に戻りやすく、開票作業が容易となるからです。

● イベントチケット

上記と同様に合成紙の「元の形に戻る」特性(形状記憶性)を活かし、折れてもシワになりにくく、見た目が崩れないことから採用されるケースが増えています。


● 店舗の屋外ポスター・告知物

屋外の壁やウィンドウなどに掲示する告知ポスターにも最適。特に雨にさらされる場所で重宝されています。ただ万能ではないので環境によって劣化が早まる場合もあります。


● 工場・施設内の安全表示

紙と比べてヨレにくく、長期間きれいな状態を保てます。また、湿度の高い場所でも印刷面がにじまず、見やすさが維持されるので、安全表示や作業指示などに用いる企業もあります。

まとめ:合成紙は“タフ”なポスター素材

合成紙は、紙とプラスチックの「いいとこ取り」をした素材です。水濡れに強く、破れにくく、屋外掲示にも対応できるため、用途は多岐にわたります。


ただし、インク自体の耐候性には限界があるため、長期間の使用や紫外線の強い環境ではラミネート加工を推奨します。


ポスターチャンネルでは、A3〜B0といった一般的なサイズから、最大1.2×10mの超大判サイズまで、合成紙での印刷に対応しています。耐久性のある屋外ポスターを検討中の方は、ぜひ合成紙をご利用ください。